"sync positive"というタイトルを付けた僕のアルバムがある。
2011年5月にギリシャのKLIK Recordsよりリリースされたこのアルバムに
付けたタイトルは奇しくも震災前に既に考案していたものだった。
色々な意味を感じ、僕はこのタイトルのままアルバムをリリースした。
言ってみればこの言葉は”Positive Thinking”という事が原型ではあるのだけど、
実に意味としてはかなりの違いがある。
それは所謂プラス思考というものでは無く、
あくまでもポジティブな物、事、エネルギーへと自分自らがシンクロし
歩み寄る事で起こる自身の思考や生き方に変化を期待する、
という捉え方を意味したものである。
今の自分にはこの思考はとても大切なものであり正に人生を変えて行くポテンシャルを秘めている。
音楽から必然的に導き出されたこの言葉に心から感謝するのである。

僕の場合、楽曲タイトルというものは、
殆どのケースに於いて、制作時にはある特定の言葉は無く、
常に音が先であり、言葉的なイメージというものはまず無い。
生れ出て来た音とどんなタイトルがシンクロしているのか、
曲が出来上がった時に初めて意識の内面を探るのである。

インストルメンタル楽曲に於いて、
タイトルとは歌の歌詞と同等な意味を持ち、
無くてはならない重要なファクターである。
音だけでは示し切れない思いをリスナーへと示す大事な手段である。

音と言葉とが見事に合致した時、
奥底に眠る真の自我意識の中から聞こえる声を、
受け止めれた様な気がしてならない。
その作業の繰り返しこそが自分を求め,
また、生きているという手段そのものなのかも知れない。

 

人の一生とは本当に短く儚いもの。それだけ尊い。
生まれた瞬間に死というものを皆が平等に抱え、
だからこそ生きるという事を大切にし、感じ、人生に全力を尽くすこと。
誰もが特別な役割を持ち、その役割を知らず内に遂行している。
しかし、一生を掛けて自身にとっての答えが見つかろうと見つからなかろうと、
ただ、それだけなのだろうと、、、心から思うのです。